1990年式 FXRS CUSTOM③

気温の上昇に伴い、雪が溶けて路面が出ているようなところが多くなってきました。

札幌や帯広は全然雪がないみたいです。

雪まつりや冬まつりは毎年2月頃に行っていますが、これだけ雪が少ないとこれからどうなるのか心配です。

 

今回も引き続きFXRS CUSTOMの様子を載せていきたいと思います!

前回の記事はこちらから↓↓

1990年式 FXRS CUSTOM②

 

前回リア周りの車検整備は完了しているので、次にフロント周りの整備になります。

フロントタイヤを外し、ホイールベアリングのグリスアップを行いました。

 

写真がないため、こちらは他の方の車両になるのですが、

ホイールの真ん中にはベアリングと呼ばれる周りにローラーが付いたパーツが使われています。

ベアリングは回転運動を支える役割を持つパーツで、軸を支持すると同時に本体と軸の間に生じる摩擦抵抗を減らし、滑らかな回転を可能にする役割があります。

ボールやローラーによって摩擦を低減してはいますが、抵抗がゼロにはならないのでグリスでの潤滑は欠かせません。

エンジンオイルが不足するとエンジンが焼き付くように、ベアリングも潤滑不良によって焼き付きや破損などのトラブルを起こします。

 

走行中に回転部分が破損すると非常に危険なため、当店では車検時には必ず状態を確認しグリスアップして組み付けております。

異音やハンドルのブレ、ホイールのがたつきが気になる場合はベアリングの焼き付きや破損の前兆である可能性もありますので、定期的に確認する必要があります。

 

フロントのブレーキパッドは7mm残量がありましたので、清掃して再度組み付けました。

 

続いてキックスタンドですが、安定して止められるように2か所を火で炙って曲げました。

 

焦げた部分が綺麗になるように磨いています。

細かい部分ですが、焦げた状態と比べると全然印象が変わりますね。

 

次に、車検取得のために必要な光軸調整を行いました。

ヘッドライトの光量を調べる光度計と言われる計測機を使用します。

 

メモリの数字×10が数値になるのですが、この写真だと約600cdほどとなります。

車検が通るには最低でも1500cd必要なため、今の時点では光量が足りないという事になります。

光の強さを表す単位はcd(カンデラ)といって、ラテン語でろうろくを意味します。英語のキャンドルもここから来ています。

ちなみに1cdはろうそくの火1本分と同じ明るさと言われています。

 

このままだと車検が通らないため、左のレンズから右のタイプに変更しました。

 

再度光量を測ると1500cd以上になりましたので、これで問題ないかと思います。

 

車検の際ウインカーの幅にも規定があり、画像のようにフロントウインカーは最内縁が240mm以上離れている必要があるのですが、

 

左右の幅が少し足りなかった為、カラーを入れて幅が規定値に達するように加工しました。

 

こうして車検整備が完了し、先週車検に行きました。

通常、車検取得から納車までに2~3週間ほどお日にち頂いているのですが、雪が解けた春先は陸運局もかなり混みあってしまいます。

バイクシーズンが短い北海道では、その2~3週間の間でもバイクに乗れないとなるとかなり痛手という事もありますので、

オンシーズンの乗り出しがスムーズになるよう当店では冬季のオフシーズンに車検を取らせて頂いております。

 

今回取り上げたFXRSは無事に車検を取得いたしましたので、完全に路面が出てきて試運転が出来るようになれば、いよいよ納車という事になります。

少し先にはなりますが、今から楽しみです!

また進捗があれば載せていきたいと思います!

それでは、スターモーターサイクル 桃でした!!!