今現在旭川は雨が降っております。
稚内組は無事に雨に当たらずに帰ってこられるでしょうか…。
本日は前回に引き続きFLHのレストアの様子を載せていきたいと思います!
前回のブログは↓↓
シリンダーを分解して、中からピストン(画像の手前にある丸いパーツです)を取り出し、それぞれ専用の機材を使って測定しています。
シリンダーの中に入っているのは「ボアシリンダーゲージ」と呼ばれるもので、シリンダーの内径を測って歪みがないか等調べています。
ピストンの幅やシリンダーの内径は重要で、中でピストンが上下に動くのでピッタリ過ぎると部品同士が擦れて熱膨張したり磨耗してしまいますし、逆に緩すぎると圧力が逃げてしまいます。
今回は問題ない為、このまま利用します。
ちなみにバイクの総排気量はボア×ストローク×気筒数で決まっているのですが(拾い画)
良く耳にする「ボアアップ」という言葉は、このシリンダーとピストンの径を大きくして排気量をあげる事です。
続いて、ダイヤルゲージを使って平行度・傾斜度等を測ります。
バイクは内部で激しくパーツが動くものなので、少しでも曲がっていたりするとそこから色々な不具合が起こる可能性があり、こちらの作業もかなり重要な工程です。
次にミッションですが、ミッションを固定するスタッドボルトからオイルが漏れているのがわかりますでしょうか。
中を開けるとメインシャフトと呼ばれるパーツがあります。
メインシャフトを支えるベアリングが左右に入っているのですが、両方とも不具合を起こしていました。
メインシャフト側の方は手で触ってみるとわずかに動いてカタカタ音が鳴っていました。
反対側にもベアリングが入っているのですが、こちらも焼き付きを起こして本来であれば右側のパーツのようになっているものが、左側のようにバラバラになってしまいました。
ハッシーさん曰く左右のベアリングに不具合が生じたことで支えが弱くなりシャフトが振られ、隙間が出来てオイルが漏れたのではないか、との事でした。
バラバラになってしまったベアリングは使用できない為、新しい物に交換します。
メインドライブギアというパーツが
先ほどベアリングを入れた方にカッチリとはまるようになっています。
オイル漏れを起こさないように液体ガスケットも塗っておきます。
漏れ出してきませんように。
長くなりましたが、今回はここまで!
YOSHIKIのピアノみたいに全部透明のパーツでバイクを組み上げて部品の仕組みやオイルの流れなどを見てみたいですね。
それでは、スターモーターサイクル 桃でした!!!