今日の旭川は天気が良いのですが、朝はとてもしばれていて、しばらくハンドルが冷たかったです。
早速ですが、本日はお客様がお乗りのバイクのカム交換を致しましたので、その様子を載せたいと思います。
交換するバイクは、2022年式 FXLRST になります。
作業の為にマフラー・エアクリ・カムカバーを外すと中はこのようになっています。
スプロケットとチェーンの裏側にカムシャフトが入っています。(諸事情によりこの写真は車種が異なります)
今回使用するのは、ハーレー純正の スクリーミンイーグル SE8-498 です。
こちらのカムを使用することで、高回転からの伸びが良く、抜群に加速性能が上がります。
カムシャフトは、エンジンの吸気バルブと排気バルブの開閉に使用され、バイクにとってとても重要なパーツです。
吸気バルブはエンジンに混合気を入れるために開くバルブ
排気バルブはエンジンで燃焼した排気ガスを出す為に開くバルブ
カム山と呼ばれる楕円形の大きさ・高さを変える事により、バルブの開く量や開いている時間、バルブの開くタイミング閉じるタイミングが変わります。
山の部分が高いと、その分吸気バルブから多くのガソリンを吸うことが出来る為、エンジンの爆発力が上がり、加速アップにつながります。
ノーマルのカムは排ガス規制の基準をクリアする為に、吸う排気量が制限されているので、少し小さい山になっています。
カムを交換して排気量に合った空気を吸えるようにすることで、馬力・トルクが上がり、加速力に繋がっていく仕組みです。
山が高くなるとその分ブッシュロッドの上下運動が激しくなり、純正のバネがへたってしまうので、
シリンダーヘッド内にあるバネを交換します。
M8から吸気バルブ2個と排気バルブ2個の4バルブ仕様になり、吸排気の効率がアップされています。
4バルブ×2気筒=8 なので、ミルウォーキー”エイト” なんですね。
ちなみにツインプラグ仕様になっているのもM8からです。
ツインプラグにすることにより、燃焼室内の混合気の燃焼効率が上がり、排気ガスをキレイにする他、中低速のトルクが増し加速が良くなる等メリットがたくさんあります。
話が逸れましたが、左が強化版スプリングになります。
巻き数は少ないですが、弾力性が高く、高回転回してもしっかり開閉するスプリングになっています。
カムの内側にあるベアリングも交換しています。左が純正、右が社外のベアリングです。
見てみると社外の方がローラーの数が多くなっているのですが、そちらを使用することで、カムが回転しやすくなるという利点があります。
ベアリングはカムを外した赤いマークの中にあります。
そしてカム交換をすると、インジェクションチューニングは必須になってきますので、
今後ダイレクトリンクという方法で行っていきます。
はっしーさんに説明してもらいながら書いたのですが、こういうのって書いてるうちに訳が分からなくなってしまい、
長いブログになりましたが、上手く説明できていたでしょうか…。
個人的にはシリンダーヘッドの中身を知ることが出来て、楽しかったです。勉強になりました。
今後も動向を見ながらブログに上げていきたいと思いますので、お付き合いください。
それでは、スターモーターサイクル 桃でした!!!